アコースティックライブvol.772
終演しましたー。
ありがとうございました！
リード曲:マルイパン
広すぎて走ったあの街も
今じゃ片足でご覧の通り
あの子とケンカした公園も
今じゃひとけなく小さくて
通いつめたお菓子の楽園は
今じゃ自販機が並ぶ
時々眺めてたあのカメは
今じゃいじめられちゃうね
忘れた忘れたよ
泣きながら
持ち帰ったアサガオ
忘れた忘れたよ
夏休み
朝日の匂いも
キレイになったね
あの街は
キレイに、なった。
時の濁流に飲まれながら
人々は今日も
マーチングを奏でる
「変わらないで」と願うものほど
変わってしまう
そういうものだ
知らない知らないよ
これから
どうなるかなんて
知らない知らないよ
いつか
別れが来るなんて
汚れてしまった
あの街は
汚れて、しまった
離れて来たけれど
僕はあの街を...
忘れない忘れない
曇って見えなかった
初日の出
忘れない忘れない
大好きな味
マルイのパン
忘れない忘れない
これからどうなっていっても
忘れない忘れない
いつか
別れは来るんだね
キレイになんて
ならなくていいのに
そのままでいいのに
「変わらないで」と
願う僕も
そのままで
そのままで
以下セットリスト。
1:歪んだ石
2:Ant march
3:孤高のウィスパー
4:マルイパン
【MC】
5:はじまりの朝
次々と新しいものに
溢れていく毎日。
そんな中で
昔から触れていたものに
ふと、
帰りたくなることがあって。
新しいものにまみれて
削られて
傷だらけになりながら
死んでるみたいに
生きたくない、と
どうにかこうにか
生きている
時の濁流に飲まれながら
マーチングを奏でる雑踏に
自分を鼓舞しながらも
冷淡に過ぎていく日常
痛いほどに
ひとりを感じる。
嗚呼
遠かりしノスタルジア、
この街の夜は
あまりにも深く....
煌めく夜の隅
掠れた小さな小さな声で
孤独を研ぐ。
...やわらかな陽だ。
幻想か？
現実か？
幸せが
小さすぎるテーブルから、
自分の心から、
零れ落ちそうで。
"覚悟はできましたか？"
ほほえみに彩られて
また朝がやってくる。
そんなイメージでした。
今回は主観と客観を
行き来した様な
構成になったので
そこの繋ぎで
リード曲をはめてみました。
今回のリード曲は
ノンフィクションに近いので
歌っていて
切なかったです。
またリード曲も
私っぽいというか。笑
わかっていても
素直になれない
受け入れられない部分が
やっぱりあって。
忘れた、とか
知らない、とか言いながら
結局
忘れない、なんて
ひねくれてるね。笑
でもそれって
誰にだってある
感覚なんじゃないかな
と思って
そのまま書き上げました。
キレイになった、
のは
見た目だけ。
汚れてしまった、
のは
うまく言えないけど...
あの街の大事な部分。
整理整頓されたって
キレイに整備されたって
変わらないところも
あるよそりゃね。
むしろいいじゃないか。
でも、
やっぱり見る人が見ると
物悲しさがある。
誰が悪い、とかが
あるわけじゃないし
時代の流れだし。
とか思うんだけど
そのままであってほしい
って
やっぱり
思ってしまうんですよね。
それは街に限らず
人でもそうです。
それでも冷淡に
時は過ぎていくので
せめて自分くらいは
そのままでいたいし
(無理なことを前提に)、
いつか別れがくる、
ということを
心に刻んで
毎日生きていたい。
そんな時の無情さと
信念を歌った曲でした。
ちなみに
リード曲のラスト
「変わらないで、と願う僕も
そのままで
そのままで」
と
次の曲のラスト
「生まれたての今日
そのままの君
覚悟はできましたか？
ほほえみと
はじまりの朝」
で
繋げています。
ここが
主観→客観のポイントでした。
"そのままの自分"への
問いかけに変わっています。
最後に「はじまり」を歌う
という構成になったのが
なんとなく余韻があって
いいなぁと
気に入っています。
これは
たまたまですけどね。
...とまぁ
長くとなってしまいましたが
今回はこんな感じです。
見てた方にはどう映ったか
わかりませんが、
それもライブの楽しみ方の
1つだと思います。
毎度ながら
楽しませていただきました。
ありがとうございました！
次回ライブは
5月13日(土)
バンドULAOMOTE で演ります。
ちなみに
5月のフライヤーは
こちら。
