てのひらの向こう側

僕らはみんな生きている。
生きているから
歌うんだ。
僕らはみんな生きている。
生きているから
かなしいんだ。
みんなみんな、
友達にはなれない。
それでいい。
構わない。
ダメなところだらけで
嫌いなところだらけで
消えて無くなりそうな日もあったけど
たまたま、生きている。
明日死ぬかもしれないし 
もしかしたら 
明日の朝、
目覚めないかもしれない。
それでもいい、
と思える生き方をしたい。
そんな話を
今日出会った人とした。
そしたら
順番があるんだ、
年上の私よりも先に
死ぬんじゃないよ
と言われた。
そうだよな、と
妙に納得した。
受け入れられないで
溢れかえった側から見ると
世界はあまりにも美しい。
ほんの少し、
優しすぎて
傷ついたセトモノたちが
浮いて溢れかえって
場所をなくして
壊れたがる。
 
 
 
 
 
 
 
 
それを
大丈夫だよ、と
高みの見物するやつら。
その対比で成り立つ社会。
美しい世界。
私はもうきっと
何度か壊れて、
心はツギハギまみれで
ブサイクだ。
ひとりよがりでもいい。
私は、私だ。
強く生きなくちゃね。
彼女の様に。
てのひらは残念ながら
夜空には透けない。
なので
生存証明として
本日も歌いました。
ありがとう。
私のカラダ。
今日も歌わせてくれて
ありがとう。